デジタルカメラでは、CMOSイメージセンサーで完治した光の情報をデータ化して、画像ファイルとして保存します。
デジタル写真の成り立ちと、特徴を理解して、写真の補正や加工の操作に活用しましょう。
1.デジタル写真の成り立ちを理解しよう
デジタル写真はデータとして保存される
デジタルカメラでは、シャッターボタンを押すことで、シャッターが開き、CMOS(受光素子)に当たった光を解析し、データ化し、画像ファイルとして保存されます。
1つの画素がとらえた光を色の点で表示する
1000万画素のデジタルカメラのCMOSには、1000個以上のセンサーがあります。
そのひとつひとつが光の明るさと色を解析し、1つの色の点を表示します。
デジタル写真は点の集まり
デジタル写真は、CMOSの画素ひとつひとつが描き出す、点の集合です。
そのため、CMOSの画素数が多いほど、繊細な表現が可能になります。
2.画素数とは?
「画素」とは、デジタルカメラのCMOSの受光面に埋め込まれているセンサーのことで、「画素数」とは画素の数のことです。
1,000万画素のデジタルカメラの場合、CMOSに1,000万個の画素が配置されています。
画素数が多いほど、繊細な光の明るさや色を表現することができます。
解像度とは?
「解像度」とは、写真モニターに表示したり、プリントしたりする際の、画素の緻密さを示す尺度のことで、1インチ当たりピクセル(色の点)の数で示されます。
1インチ当たりのピクセル数が増えると、解像度は高くなり、緻密な色や明るさを表現できます。
逆に1インチ当たりのピクセル数が減ると、解像度は低くなり、粗い画質になります。
画素数と解像度の関係
1,000万画素の写真は、横3,648ピクセル×縦2,736ピクセルで描かれているため、72ppi(1インチ当たりのピクセル数が72個)の解像度で表示すると、横128.69cm×縦96.52cmと大きなサイズになります。
このように、解像度は、印刷の用紙サイズや目的に合わせて適切なものを選択する必要があります。
画素数 | 画像サイズ(ピクセル) | 350dpiプリントサイズ(cm) |
30万画素 | 640×480 | 4.64×3.48 |
200万画素 | 1600×1200 | 11.61×8.71(L版以下) |
300万画素 | 2048×1536 | 14.86×11.15(はがき以下) |
500万画素 | 2560×1920 | 18.58×13.93(はがき以下) |
800万画素 | 3648×2432 | 26.47×17.65(B5以下) |
1010万画素 | 3648×2736 | 26.47×19.86(B5以下) |
1280万画素 | 4368×2912 | 31.70×21.13(A4以下) |
2100万画素 | 5616×3744 | 40.754×27.170(B4以下) |
画素数と適正プリントサイズ。
A4サイズの写真を印刷する場合は、800万画素以上の写真を解像度350ppi程度に設定するとよいでしょう。
3.カラーモードとは?
「カラーモード」とは、色を表現する方法で、「RGB(光の三原色)」と「CMYK(色の三原色)が一般的に広く使われています。
例えば、「赤」はRGBだと「R230、G0、B18」となり、CMYKだと「C0、M100、Y100、K0」となります。
カラーモードは、印刷物ならCMYK、WEBページに載せる写真はRGBというように、用途によって使い分けられています。
それぞれの特徴を確認して、適切なカラーモードを指定しましょう。
RGB
「RGB」とは、「Red(赤)」、「Green(緑)」、「Blue(青)」の光の三原色を組み合わせて色を表現するカラーモードです。
RGBは、3色を等量混ぜ合わせると「白」になる「加法混色」です。
パソコンのディスプレイやデジタルカメラでは、RGBで色を表現します。
CMYK
「CMYK」とは「C(シアン)」、「M(マゼンタ)」、「YP(黄色)」の色の三原色に、「K(黒)」を追加したカラーモードで、主に印刷物に使われています。
CMYKは、色を混ぜるほどに暗くなり、理論上黒に近づいていく「減法混色」です。
しかし、C、M、Yをどんなに混ぜ合わせても、濁った灰色になるので、K(黒)を追加して色を表現しいます。
4.階調を理解しよう
「階調」とは、色の濃淡の変化のことです。
色の濃淡の滑らかさは、階調の段階によって数値化され、段階が多いほど色の濃淡を滑らかに表示することができます。
例えば、2階調は白と黒の2段階しか濃淡がなく、3階調では、白と黒と中間色となるグレーの3階調となります。
パソコンのディスプレイでは、色の濃淡を256階調で表示します。
5.メタデータで写真の固有情報を知る方法とは?
デジタルカメラで者h心を撮影すると、撮影日時、撮影機種、写真のサイズ、ファイル形式、ホワイトバランスなどの撮影機能など、撮影に関する情報がすべてメタデータとして記録されます。
GPS機能がついている場合は、撮影した場所の情報まで保存されます。
それからの記録は、写真の情報まで保存されます。
それらの記録は、写真を管理する場合に大変便利ですが、他の人にコピーされれば、撮影情報などもすべて流出することになります。
メタデータのメリットとデメリットを知った上で、写真を上手に管理しましょう。
Photoshopでメタデータを確認するには、「ファイル」メニュー→「ファイル情報」を選択し、「ファイル情報」ダイヤログボックスを表示します。
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