デジタル画像を扱う上で、ぜひ知っておきたいのが「チャンネル」についての知識です。
これをきちんと把握できれば、色調補正において色をうまく扱えるようになります。
ここでは、チャネルについての基本的な知識を解説しています。
チャンネルって?
「チャンネル」とは、画像において基本となる色を構成すうr要素です。
例えば、RGBカラーの画像では、「R(レッド)」「G(グリーン)」「B(ブルー)」という3つの基本色を、さまざまな配分で混ぜ合わせてすべての色を表現しています。
これらの3色がチャンネルにあたります。
赤の要素はR(レッド)チャネル、緑の要素はG(グリーン)チャンネル、青の要素はB(ブルー)チャンネルとして記録されています。
チャンネルの種類や数は、カラーモデルによって異なります。
CMYKカラーの画像では、C、M、Y、Kの4つのチャンネルが存在することになります。
チャンネルを確認してみる
画像のチャンネルはPhotoshopで確認するには「チャンネルパネル」を使います。
RGBカラーの画像を開いて「チャンネルパネル」を確認すると、「RGB」「レッド」「グリーン」「ブルー」という4つの項目があるのがわかります。
この2番目から下の「レッド」「グリーン」「ブルー」がチャンネルで、一番上の「RGB」は合成チャンネルと呼ばれる特殊なチャンネルです。
合成チャンネルは、各チャンネルの色を組み合わせた最終的な結果を表すものです。
試しに、レッドの項目をクリックすると、表示がレッドチャンネルだけのものになり、「RGB」の合成チャンネルをクリックすれば、すべてのチャンネルを表示した状態に戻ります。
チャンネルと色調の関係
チャンネルは、その画像の色要素を表したグレスケール画像です。
仮に、合成チャンネルに対して補正を行った場合、すべてのチャンネルが等しく変更されるため、画像全体の明るさだけが変化して、色合いが変わることはありません。
一方、個別のチャンネルに対して補正を加えたときは、そのチャンネルだけの濃度を濃くしたときは、全体に対しての赤の分量が増えるため、画像自体の赤みが強くなります。
これを利用すれば、逆に全体が赤っぽくなった画像の赤みを抑えたり、色が暗い芝生の緑を鮮やかにするなど、色合いのバランスまでを含めたコントロールが可能になります。
「レベル補正」や「トーンカーブ」などの主だった色調補正の機能は、個別のチャンネルを編集するためのオプションが備わっています。
コメント